【NIPT体験談③】NIPTをきっかけに命・選択・覚悟について向き合った記録

妊娠・出産

こんにちは、飛鳥です。

私は30代後半で妊娠しました。
年齢的なリスクを踏まえ、夫婦で話し合った末に、NIPT(新型出生前診断)を受ける決断をしました。

とくに悩んだのは、

「もし陽性だったら、中絶という選択をするのか?」

という非常に重いテーマでした。

NIPTを受けるまでに話し合ったこと

私たちが一番不安だったのは、障害のある子が生まれた場合、私たちが亡くなった後のその子の人生でした。誰が子どものことを支えることができるのだろうか。
高齢出産になるため、子どもが20代や30代のときに親がいなくなってしまう可能性も現実的に考えられたからです。

だからこそ、「命とどう向き合うか」を真剣に話し合うことが必要でした。

なぜ「ライトプラン」を選んだのか

いくつかのクリニックの検査プランを検討した結果、私たちはプレママクリニックの「ライトプラン」を選びました。

理由は以下の通りです:

他の常染色体異常(13、18、21以外)は、多くが妊娠初期に自然流産する可能性が高いと知ったため

染色体異常について情報収集をしていくうちに、多くは妊娠初期に自然流産してしまう可能性が高いということを知りました。そのため気になったのは3つの染色体異常でした。

①13トリソミー(パトウ症候群):重度の障害や臓器異常を引き起こし、生存率は極めて低い

②18トリソミー(エドワーズ症候群):同様に重度の障害があり、生存率は13トリソミーよりやや高いが、乳幼児期に亡くなるケースが多い

③21トリソミー(ダウン症候群):知的障害や合併症はあるものの、多くの方が成人後も生活できる

私たちが気にしていたのは主に「子どもの将来」なので、13トリソミーと18トリソミーについては、もしその染色体異常を持った子どもが生まれてきたら、限られた時間かもしれないけど家族で精一杯生きようということでした。それは自分たちの子どもを見送ることになるかもしれないという覚悟も含めてです。
そのため、これらの検査はあえて除外。

最終的に「21トリソミー(ダウン症)」についてだけ検査する選択をしました。

おわりに

私たちの場合、結果は「陰性」でした。

なので、「陽性だったとき」の決断を実際に下すことはありませんでした。
ですが、NIPTを受けるまでの間に、私たちは本当にたくさん悩み、向き合い、話し合いました。

もし陽性だったとしたら、さらに大きな葛藤と向き合うことになったと思います。

NIPTは決して「正解」がある検査ではないと思うのです。

ただ、受けるかどうか、どのように結果を受け止めるか。
そこに納得できるまで考え、話し合うことこそが、何より大切なプロセスだと思います。

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